記憶に残す言葉
2012年11月23日金曜日
監査マニュアルの功罪
監査におけるマニュアルやチェックリストなどは、二流の監査人が三流に落ちないための底上げ的な意味合いでは意義があります。しかし、往々にして、それらに頼ることで、監査における思考停止が起こってしまうという弊害があり、決して、二流の監査人が一流の監査人にステップアップするために意義があるとはいえないのが実感です。
監査の形骸化を生んでいるのは、実は、これまで最も大切だといわれてきた監査基準と監査計画に依存してしまって起こる監査人の思考停止や感受性・違和感の欠如というリスク要因だということを知る必要があるでしょう。
監査基準にさえ依存しておけばよい、という心理が監査人における思考停止を生み、現場のそこかしこに見受けられる問題解決の糸口や監査人が感知すべき違和感などを見落とさせ、ヒトとヒトの千変万化の実態を見誤ることになっている方々が多くいらっしゃいます。
(戸村智憲著 監査心理学 感じる監査)
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