2012年11月6日火曜日

兵法の身なりの事

首は後ろの筋を直に(まっすぐに)、うなじに力を入れて、肩より惣身は等しく覚え(肩から下は一体という感覚で)、両の肩を下げ、背筋をろく(真っ直ぐ)に、尻を出さず、膝より足先まで力を入れて、腰の屈(かが)まざる様に腹を張り、「楔(くさび)を締むる」といいて、脇差の鞘(さや)に腹をもたせて、帯の寛(くつろ)がざる様に、「楔を締むる」という教えあり。 惣じて、兵法の身において、常の身を兵法の身とし、兵法の身を常の身とすること肝要なり。 (五輪書 水の巻 第二)

足の運び様の事、爪先を少し浮けて、踵(きびす)を強く踏むべし。足遣いは、事により大小・遅速はありとも、常に歩むが如し。(五輪書 水の巻 第五 「五輪書」の術理探求 武田重寿著)


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