未来を予見する最もよい方法は、自分で未来をつくってしまうことである。
(アラン・ケイ、MIT教授 パーソナルコンピュータの生みの親)
2012年12月31日月曜日
2012年12月30日日曜日
不正調査の面談技法
・面接技法の基礎
質問形式への配慮 開かれた質問(Open Questions、5W1H型)だけを使用する。閉じた質問(Closed Questions、Yes-No型、選択肢型)は特定の場合のみ使用する。
段階的アプローチ(Stepwise Approach, Phase Approach) あらかじめ設定された面接の段階に従ってして質問を展開する。
メタ意識:もう一人の自分が、話し手(自分)と聞き手の関係の変化を客観的に読み、話を展開する。
・段階的アプローチ
1. 事前準備
案件に関係した事実の入手に十分な時間をかける
対象者の人格、性格、履歴の分析
2. 導入段階(PHASE-1)
自己紹介
ラポールの確立(基本的な関係づくり) 雑談、場を温める、思いやりの言葉をかける
相手に答える気になってもらう。話を聞いてもらえる相手と思ってもらう。
面接の主題の確立(目的の説明)
「・・・・・いくつかの質問にお答えいただくことでお手伝いいただけないかと思っているのですが、よろしいでしょうか?」と質問し、相手に「はい」と言わせ、自分の意思でコミュニケーションに参加してもらう手続を踏む。
相手の性格、しゃべり癖を観察する
3. 情報収集の為の質問(PHASE-2)
ステップ1 自由報告「うながす」 相手に自由に語らせる
ステップ2 オープン質問「掘り下げる」 自由報告で得られた情報についてさらに「開かれた質問」で説明を求める
4. 情報収集の為の質問(PHASE-3)
ステップ3 特定的な質問「つっこむ」
ステップ4 選択肢による質問「もれを補う」 回答者が自発的に話していない内容について選択肢型の質問を行う
以上の段階で「どうも真実を語っていないようだ」と判断された場合は、以下の査定質問に移る。
5. 査定質問「ゆさぶりをかける」
センシティブな質問をなげかける。一般論を言って相手の反応を見る。「あなたの部署の誰かが、自分の行為を正当化して会社から物を盗む可能性があると思いますか?」「会社の資産を盗むことが正当化される場合があるのはなぜかと思いますか?」
6. 自白させる「落とす」
犯人と確信されれば自白させる。
7. 締めくくりの質問
上記の5. 6. に至らない場合でも、聴取内容の要点を整理し再確認する。協力への感謝の意を伝える。できるだけ前向きな雰囲気で終えるようにする(次回の面接の為)。
(青山学院大学社会情報学部 大学院社会情報学研究所 教授 高木光太郎)
2012年12月27日木曜日
分類する
分類判定による仮説の立案と検証
プロファイリング、リーディングの話を聞いている人には、彼らが予言しているように聞こえているのだが、実は彼らがやっていることは常に分類判定による仮説定義にすぎない。
彼らにとっては仮説は外れても当たり前、外れてくれても真実に近づけると考えている。仮説を立案して仮説を検証するというルーチンこそ、彼らの技術であり、その能力は有効な仮説を立案するために、どれだけの関連知識と経験を持っているかにかかっている。
立派なスーツを着ている人は勝ち組で、破れた服を着た人は負け組と思ってしまうのは仕方ないことだ。
ほとんどの場合はそうだからである。詐欺師はこの分類を逆手に取って、人をだましてしまう。捜査員もプロファイラーも同じことで、最初はやはりだまされてしまう。しかし、彼らが最後までだまされ続けないのは、分類はあくまでも仮説にすぎず、検証しなければならないということを知っているからである。
そして、その知識はかつてだまされたことがあるとか、だます人間を知っているという失敗や経験に裏打ちされている。残念ながら、机上の知識だけでだまされないようにするのは難しく、やはり現場での経験が長いということは、それなりの評価されるべき価値があるのである(長く勤めていても、「仮説は検証しなければならない」ということを理解していない人も中にはいるが)。
知識やデータのクレンジングが重要だ
最後に、知識やデータのクレンジングの重要性について触れておきたい。知識やデータを駆使した経営は一見格好がいいが、その知識やデータが古かったり誤っていたりすると、こっけいなことになる。
データ野球が直感野球に負けることがあるのはこのためである。それと、例外に出合うことが少なければ少ないほど、人は既存の知識やデータを真実のものと誤解しやすくなる。仮説を検証することを忘れて、真実と区別がつかなくなるのだ。このようなことがないようにするには、組織の中で経験を共有することが大切である。知識、データは人が使い回すものであり、知識、データに人が決して振り回されてはいけない。
(ビジネス刑事の捜査技術 第11回 Amazonのリコメンド機能と天気予報は同じ ―捜査技術の第6条「捜査のプロは分類能力が極めて高い」 杉浦司氏)
ターゲットを定義する
ターゲットの定義こそ肝心
不合理な思い込みに縛られ、大事な前提条件を見落としたままで、捜し物が首尾よく見つかることを期待する方がおかしい。捜査技術の第1条は、「ターゲット定義こそ肝心」である。短気な人はすぐに探しに出ようとするが、行動の前にまずは作戦会議が必要だ。
探したいものは何なのかについて、しっかりとした定義ができる前に歩き回っても徒労に終わるだけである。捜し物が何かについてあいまいさが残っていないか、人によってイメージするものが違っていないか、偏った思い込みに縛られていないか、などについて事前に確認しておくことが必要なのである。
下手な表現が命取りになることも
捜し物ははっきりしているのにその表現がうまくないために、ターゲット定義の情報が共有できていないことがある。
案内標識に従って道を進んで、違うところにたどり着いたという経験を持つ人はいないだろうか。案内標識を制作した人は、まさか自分の作った標識が違う理解をされるなどこれっぽっちも思ってはいない。インターネットショップで買い物をしようとして、サイト内で迷子になって帰っていく人がいることなど、ホームページの制作者には理解し難い話だろう。上司が部下に求めた仕事が、最後の報告で求めていたものと違っていたというケースも、ターゲット定義の情報が共有できていないことに起因している。
( ビジネス刑事の捜査技術 第6回 あなたはいったい何を探しているのか? 杉浦 司氏)
2012年12月24日月曜日
〇の会
呼吸力
「呼吸力」は「力」という字が使われていますが、技をかける側から、かけられる側に向かって流れる力ではなく、むしろお互いの中で動くエネルギーの主体は、技をかけられる側だと言えます。
二足直立歩行を始めた人類は、やがてその形態を既得のものとし、無意識不随意に行なえる様にまで進化しました。呼吸力は、その無意識不随意の身体能力の部分をコントロールすることによって、技を成立させる方法です。そのためには、技をかける側にも、相手の体の動きや力の方向にたいして、謙虚になることが要求されます。
結び
相手に手を取られて、その手との結びを作るとき、自分の下丹田に手を落とすと、遊びが消えて相手の下丹田と結ばれる。
そうすると、相手のバランスが崩れ、技に入ることができる。
インナーマッスル、ブロードマッスル
普段意識していない人体の深いところにある筋肉を活用することで、思わぬ体の動きや相対する相手の反応を引き出すことができるという、古来武道や療術の世界で、秘伝奥伝として相伝されてきた技術を、科学的に解き明かすためのキーワードだと考えています。
剣を振る
木剣を振る。
正しく振る。
体幹を使って、下丹田にある重心の移動だけが剣を動かす。
重心の移動によって派生した波が、背骨を伝わり肩を通り、上腕を経て肘を過ぎ、前腕から手首に至り剣の先端に流れていく。
剣尖には下丹田の重心の移動によって派生した波と地球の引力の合力がかかり、肩、肘、手首のユニバーサルジョイントを経て、邪魔されること無く腰の一点を中心として剣尖を先端とした弧を描くベクトルが産まれる。
アウターマッスル一切使われず、腰から指先迄の間にあるすべての関節は広がり伸びていく。
すべての技の大本が剣の正面打ちにある。
(○の会HPより 村本識如(むらもとのぶゆき)氏)
「呼吸力」は「力」という字が使われていますが、技をかける側から、かけられる側に向かって流れる力ではなく、むしろお互いの中で動くエネルギーの主体は、技をかけられる側だと言えます。
二足直立歩行を始めた人類は、やがてその形態を既得のものとし、無意識不随意に行なえる様にまで進化しました。呼吸力は、その無意識不随意の身体能力の部分をコントロールすることによって、技を成立させる方法です。そのためには、技をかける側にも、相手の体の動きや力の方向にたいして、謙虚になることが要求されます。
結び
相手に手を取られて、その手との結びを作るとき、自分の下丹田に手を落とすと、遊びが消えて相手の下丹田と結ばれる。
そうすると、相手のバランスが崩れ、技に入ることができる。
インナーマッスル、ブロードマッスル
普段意識していない人体の深いところにある筋肉を活用することで、思わぬ体の動きや相対する相手の反応を引き出すことができるという、古来武道や療術の世界で、秘伝奥伝として相伝されてきた技術を、科学的に解き明かすためのキーワードだと考えています。
剣を振る
木剣を振る。
正しく振る。
体幹を使って、下丹田にある重心の移動だけが剣を動かす。
重心の移動によって派生した波が、背骨を伝わり肩を通り、上腕を経て肘を過ぎ、前腕から手首に至り剣の先端に流れていく。
剣尖には下丹田の重心の移動によって派生した波と地球の引力の合力がかかり、肩、肘、手首のユニバーサルジョイントを経て、邪魔されること無く腰の一点を中心として剣尖を先端とした弧を描くベクトルが産まれる。
アウターマッスル一切使われず、腰から指先迄の間にあるすべての関節は広がり伸びていく。
すべての技の大本が剣の正面打ちにある。
(○の会HPより 村本識如(むらもとのぶゆき)氏)
2012年12月23日日曜日
相手の気をつかむ(2)
相手の気をつかんだ後、雑草を引き抜くときに手でつまんだ箇所で引き千切れないよう、根元から根こそぎ引っ張り抜くがごとく、引っ張る。直線でなく螺旋状に引っ張る。根こそぎ引き抜くコツは、意識を根元に置くこと。引っ張る手元は意識しない。
洞察する
「合理化」などの”ごまかし”を使わずに、望ましくない現実にきちんと直面し、理性で考えなさい、という、「洞察」と呼ばれる、不安、恐怖の処理の仕方だ。しかし、この「洞察」は精神分析のゴールとなっているほど、高度な理性やタフな精神力を必要とする手段でもある。
葛藤から目を背け、想像力も放棄して誰かに重要な決定を「白紙委任」してしまったり、刺激的な「二者択一の選択肢」の提示だけを要求し続けたりした結果、ナチスの虐殺や福島原発事故のような結果がもたらされた、とするのはあまりに極端な意見かもしれない。しかし、前者は歴史が証明していることであり、後者はいま実際に日本で起きている出来事なのである。
(短文形式のソーシャルメディアの情報を鵜呑みにする、誰かが名指ししてくれた「敵」を総攻撃する、意見が分かれる問題に二者択一を迫る、(自分の代わりに)すべてをはっきりさせてくれそうなリーダーを待望し、その人に白紙委任する)これらはいずれも、強い不安、葛藤を抱えた人たちが、それと向き合って洞察することをせずになんとか心の安定を保つための、いわば”苦肉の策”であることを指摘した。精神医学では、それらを「合理化」「否認」「躁的防御」「投影性同一視」「スプリッティング」などと呼ぶ。
「書き記す」
自分の感情、ときにはネガティブな感情も含めて、それを認め、受け止めながら記述し、後に振り返り、そこから現実を再構成して考える。
手間もかかれば、考えるための時間も必要だ。そしてなにより、そこで生起する自分の感情と率直に向き合う「若干の勇気」も必要になるだろう。
この「若干の勇気」を持てるかどうか。
それ自体はとても小さな選択だが、そのことが結果的にもたらすものはあまりに大きい。私はそう考えている。
(「独裁」入門 香山リカ著)
葛藤から目を背け、想像力も放棄して誰かに重要な決定を「白紙委任」してしまったり、刺激的な「二者択一の選択肢」の提示だけを要求し続けたりした結果、ナチスの虐殺や福島原発事故のような結果がもたらされた、とするのはあまりに極端な意見かもしれない。しかし、前者は歴史が証明していることであり、後者はいま実際に日本で起きている出来事なのである。
(短文形式のソーシャルメディアの情報を鵜呑みにする、誰かが名指ししてくれた「敵」を総攻撃する、意見が分かれる問題に二者択一を迫る、(自分の代わりに)すべてをはっきりさせてくれそうなリーダーを待望し、その人に白紙委任する)これらはいずれも、強い不安、葛藤を抱えた人たちが、それと向き合って洞察することをせずになんとか心の安定を保つための、いわば”苦肉の策”であることを指摘した。精神医学では、それらを「合理化」「否認」「躁的防御」「投影性同一視」「スプリッティング」などと呼ぶ。
「書き記す」
自分の感情、ときにはネガティブな感情も含めて、それを認め、受け止めながら記述し、後に振り返り、そこから現実を再構成して考える。
手間もかかれば、考えるための時間も必要だ。そしてなにより、そこで生起する自分の感情と率直に向き合う「若干の勇気」も必要になるだろう。
この「若干の勇気」を持てるかどうか。
それ自体はとても小さな選択だが、そのことが結果的にもたらすものはあまりに大きい。私はそう考えている。
(「独裁」入門 香山リカ著)
2012年12月22日土曜日
素振りを行う際の注意点(4)
素振り及び呼吸法を行う際には、親指の根本の筋肉を緊張させないように注意する。親指が緊張すると、体の内側の筋肉が緊張して、背中側の筋肉が使えない。親指の第一関節は外側に反るぐらいで良い。親指の第一関節の部分と小指の腹とを近づけるようにして、手のひらに窪みを作る。
含胸抜背(がんきょうばっぱい)(2)
胸は割らずに、胸を閉じて体の力を分散させないようにする。全く同様に、骨盤も割らずに閉じて、体全体の力を丹田に集める。大腰筋を体幹に向かって締めつけて力を体幹に集中させる感覚を作る。
素振りを行う際の注意点(3)
素振り及び呼吸法で腕を上げる際には、肩を力を入れて下げるのではなく、肩の力を完全に抜き、重力に任せて肩を真下に「落とす」。背骨のラインも完璧に垂直に真下に落とす。いささかも背骨を傾けて落としてはいけない。
2012年12月20日木曜日
力の使い方
合気道における力の使い方は、先ず第一に肩、首等上半身の力を全く抜き、臍下丹田に気力を充実すること、第二に手を開き五指を張って指先に力を入れる、ということである。指先に力を入れるのは、自然に重心を下にさげ、全身を硬直から救うことを意味している。
絶えず螺旋状に円運動をしてこそ生きた力の働きということができるのであろう。そしてその運動は極めて自然に、敏活であってしかも素直に、あたかもなだらかな螺旋状円運動のごときものでなければならぬ。
例を手刀にとれば、指先にまで気力を充実し、腹からの力で大きく螺旋状にふりかぶり振り下ろすという独特の力の出し方をするのである。腹から出た体全体の力を外へ外へ大きく出し、その力の発するところ、自己と宇宙と一体となるという合気観が、そこから生ずるのである。この力の使い方は、合気道練習上極めて重要なる基本事項の一つである。
(合気道 植芝吉祥丸)
気の流れ
人は無我の境に入れば、相手の動きを正しく察知することができるようになる。この直覚力は武道において特に必要とされる。先人は「先々の先」「先」「後の先」などということを述べているが、これは意識してやるのではなくて、自然に無意識に出来なくてはならぬ。すなわち彼我、勝敗を超越した絶対不動の心から発する、一体和合の気の流れにより、自己の動きの中に相手を入れてしまう至妙境において、何の分別をはさむ余地もなく、機に応じてすらすらと出て来る動きをいうのである。かくして自己の動きに相手が自然と知らず知らずついて来るようになるのである。彼の有名な兵法者鬼一法眼もことことについて、「来らば即ち迎え、去らば即ち送る。対すれば和す。五五住なり、二八十なり、一九十なり。即ちこれを以って和すべし云々」という言葉で表現している。これは、気の流れに従って体を裁いて行く動作の表現であって、相手が来るのを待っていて迎え、然る後送るのではなく、相手が出て来なくてはならぬ気持ちにまで追い込み、これを捌いて行く極処を説いているのである。こうした気の流れについて、言うは易いが、真の会得は勿論一通りや二通りの修業で得られるものではなく、先ず姿勢、間合い等形を正しくすることから始めて、不断の鍛錬により遂にはあらゆる面が渾然一体となる境地に達するのである。(「合気道」 植芝吉祥丸)
2012年12月19日水曜日
沖データ不正会計処理
A氏は経営者として高い評価が固定化しており、同氏に対し疑問をぶつけることや、同氏の方針と異なる提案をすることは容易ではなく、実際、同氏の反対を排して、計画を実践するということはほとんどなかった。
組織的にOSIBの不適切な会計処理を隠蔽しようとしたことは認められないものの、当時社長であったE氏がその深い問題性を認識しながら、結果として、途中でその処理を放棄するような形になったことは極めて不適切であり、ODCもその点に対する非難を免れることはできない。
最終的にそこまでA氏を不適切な会計処理に駆り立てた真の理由を明らかにすることはできなかった。
会計監査人等に会計処理の適切性について相談することなく漫然ととその報告を受け入れたのは、適切な判断とは言い難い。これは、関係者において実態を直視することにより問題が明瞭になることを避けようという考えが働いた可能性が否定できない。
(当社海外連結子会社の不適切な会計処理に関する調査結果等について 平成24年9月22日 沖電気工業㈱ 平成24年9月11日 沖電気工業㈱外部調査委員会)
2012年12月15日土曜日
沈肩墜肘(ちんけんついちゅう)
両肩を落として下に沈め、あらゆる動きの中で常に肘(ひじ)を下を向ける。
呼吸法で腕を上げるときも、肩を下に沈める。肘を横ではなく下に向ける。
意識的に両肩を落とし、肩で胸部の背骨を骨格上ロックする位置を探る。背骨がロックされると猫背にならない、猫背になろうとしてもなれない。
弓道の型で稽古をする
引き分け(弓を引く)の後の三分の一のところで静かに気息を丹田に収める
会(かい)とは、弓を引ききり、矢は的を狙い、矢を射る寸前の状態、およびその境地(含胸抜背、沈肩墜肘)
離れ(はなれ)とは、矢を放つ、放たれること
2012年12月13日木曜日
含胸抜背(がんきょうばっぱい)
含む(涵)とは、物事を包容できるように空間を作る、余裕を持つ 柔らかく保つこと。
胸を含ませるとは、胸部にある心臓と肺の動きに余計な制限を与えないこと。
胸は張らない、胸を割らない(胸は開かずに閉じる)。 「胸襟を開く」のは、心を許した特別な状態でのみ行なうもの。
胸を含ませるとは、胸部にある心臓と肺の動きに余計な制限を与えないこと。
胸は張らない、胸を割らない(胸は開かずに閉じる)。 「胸襟を開く」のは、心を許した特別な状態でのみ行なうもの。
胸を張る、胸を割ると両肩が後ろに引ける(正しい姿勢は、両肩は後ろに引くのでなく、下げる)。
また、胸を割ると背骨が後ろに反って、背骨が真っ直ぐでなくなる。
「背を抜く」とは、気が背中のラインを淀みなく抜ける(流れる)ように背骨を真っ直ぐにすること。
2012年12月10日月曜日
分析の視点
(1)物事の仕組みをコンヒ゜ュータの機能に置き換えて考える
入力、演算、制御、記憶、出力、
事柄、事象を見る場合は、現象としてのOUTPUTだけを見るだけではなく、
INPUTも見て、それがどのように演算、制御、記憶されてOUTPUTとして表れているかを見る。
(2)分析の「視点」を具体的な言葉にする。
経済性、有効性、効率性、信頼性、安全性
目的適合性、適時性、利便性、有用性、操作性、機能性、拡張性
2012年12月9日日曜日
智力を得る
(二天一流の)剣術が実(まこと)の道となって、敵と戦って勝つこと、この法(原則)は聊(いささ)かも変わるはずはない。
我が二天一流兵法の智力を会得して、正しい道を修行するならば、勝つことは疑いないことなのである。
(五輪書 火の巻 宮本武蔵 大倉隆二 訳)
1.智力を会得する。
2.正しい道を修行する。
この両方を行わなければならない。理のない修行をしても無駄である。智力を会得し、戦いの理を知った上で修行をする必要がある。
我兵法の智力を得て、直なる所をおこなふにおいては、勝事うたかひ有へからさる者也。
我が二天一流兵法の智力を会得して、正しい道を修行するならば、勝つことは疑いないことなのである。
(五輪書 火の巻 宮本武蔵 大倉隆二 訳)
1.智力を会得する。
2.正しい道を修行する。
この両方を行わなければならない。理のない修行をしても無駄である。智力を会得し、戦いの理を知った上で修行をする必要がある。
我兵法の智力を得て、直なる所をおこなふにおいては、勝事うたかひ有へからさる者也。
飽きるのは自分の成長が止まっているから
いったん自分のものとなり、少しばかり時間がたつと、つまらないもののように感じ始める。それが物であっても人間であってもだ。
すでに手に入れて、慣れてしまったから飽きるのだ。けれどもそれは、本当は自分自身に飽きているということだ。手に入れたものが自分の中で変化しないから飽きる。すなわち、それに対する自分の心が変化しないから飽きるのだ。つまり、自分自身が成長し続けない人ほど飽きやすいことになる。
そうではなく、人間として成長を続けている人は、自分が常に変わるのだから、同じものを持ち続けても少しも飽きないのだ。
(超訳ニーチェの言葉 No.069 白鳥春彦編訳)
すでに手に入れて、慣れてしまったから飽きるのだ。けれどもそれは、本当は自分自身に飽きているということだ。手に入れたものが自分の中で変化しないから飽きる。すなわち、それに対する自分の心が変化しないから飽きるのだ。つまり、自分自身が成長し続けない人ほど飽きやすいことになる。
そうではなく、人間として成長を続けている人は、自分が常に変わるのだから、同じものを持ち続けても少しも飽きないのだ。
(超訳ニーチェの言葉 No.069 白鳥春彦編訳)
2012年12月8日土曜日
監査と検査の違い(2)
自分は「検査」をやっている、と思っている人は、発見した事項を全て報告書に記載する。なぜなら、検査結果を全て記載しないと検査漏れになってしまうからだ。
”検査”報告書を読んだ読者から検査結果を見て、「それがどうしたの? So what?」と問われたとしても、検査員は答える必要がない。なぜなら、検査結果の評価は検査員の業務範囲ではないからだ。
”検査”報告書を読んだ読者から検査結果を見て、「それがどうしたの? So what?」と問われたとしても、検査員は答える必要がない。なぜなら、検査結果の評価は検査員の業務範囲ではないからだ。
細胞の入れ替わる速度
新陳代謝によって人間の細胞の入れ替わる速度
腸微絨毛は、1日
胃粘膜は、3日
4.5~5Lの血液は、100~120日間で全て入れ替わる
筋肉は、約200日(入れ替わりの早い細胞は1ヶ月で約60%)
脳は、約1年(入れ替わりの早い細胞は1ヶ月で40%)
骨は、幼児期1年半、成長期2年未満、成人2年半、70歳以上約3年
(香川大学医学部麻酔科医・佐藤和子先生)
千日(3年)の稽古を鍛とし、万日(30年)の稽古を練とす。よくよく吟味有るべきもの也。
(宮本武蔵)
3年稽古を続ければ骨格が稽古に応じたものに入れ替わる。血は3年間で8-10回入れ替わる。
筋肉は入れ替わりの遅い細胞を入れても3年間で5回入れ替わる。
稽古を続けて、筋肉の細胞が5回入れ替われば、something newの体になれるだろう。
骨格の細胞が入れ替わった段階を鍛とし、鍛を10回繰り返して練とす。
70歳を超えても骨の細胞まで入れ替わるという事実をよくよく理解し、稽古を続けるべし。
2012年12月6日木曜日
型の稽古
蹴つまずいて、立ち直る動作を「おこつく」という。勘三郎さんは何千回と稽古し、自分の型をつくった。役者にとって型は基本中の基本だ。それに心がついてきて、「型破り」になる。型を知らないと、「型なし」だと本社記者に語っていた。(東京新聞朝刊 筆洗 2012年12月6日)
2012年12月3日月曜日
素振りを行う際の注意点(2)
木剣あるいは杖を、スターウォーズの映画に出てくるライトセーバー(lightsaber)に見立てる。ライトセーバーの外観は全長30センチ程の棒状の器具であり、起動すると先端に長さ1メートル程の光り輝く刀身が生成される。光り輝く部分が「気」の刃であり、「気」の杖であると想像する。
木剣を持たずに技をかける場合にも、あたかも木剣を両手で持っているかのように、両手を体の中心軸の前に構え、木剣を振り上げるがごとく両手を上げる。「エア木剣」を振る。
木剣を持たずに技をかける場合にも、あたかも木剣を両手で持っているかのように、両手を体の中心軸の前に構え、木剣を振り上げるがごとく両手を上げる。「エア木剣」を振る。
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