”何か感じたことを言葉にする”、即ち「言語化」は、深い思考活動及び精神活動を必要とする厄介な作業であることを思い知らされることになる。少し具体的に述べると、過去の一つ一つの経験を集めて、そこから共通性を抽出し、それをシンプルな言葉に帰納させて抽象化する。冒頭のスティーブジョブスの言葉の通り、シンプルにする、言い換えれば物事を抽象化する、あるいは概念化するという作業は大変なことであるが、一旦抽象化し概念(モデル)にすればそれをフレームワークとして様々な局面で活用することができるだろう。
監査の本来の仕事は、「業務の間違いさがし」でなく、内部統制システムの整備、運用状況をチェックすることであり、常に組織の本質、根幹の部分に目を向ける作業と言い換えることができる。この意味で、物事を抽象化する作業を常に繰り返し行う活動と言える。
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