2013年4月20日土曜日

相手の気をはずす

相手が手首をつかんで、さらに自分の気をつかみに来た場合(自分の気の波長にチューニングしてきた場合)に、気をはずす、即ち自分の気の波長を変えてチューニングをはずす方法として、つかまれている手首が、実際にある位置ではなく、別の位置にあると意識する。意識上の手首を剣の中段の位置に置く。即ち、意識上の物理的位置を移動させる。


相手の気をつかむ(3)

相手の気をつかむ場合は、つかんだ(つかまれた)手の接触点から気の意識を延長して相手の体全体に気をめぐらしてつかむのではなく、一機に相手の体全体をつかむ。気を延長させる意識は持たない。背骨腰骨全体を一機につかむ。二次元ではなく三次元で相手の背骨腰骨をつかむ。体を樹木にたとえるならば、樹木(体全体)を持ち上げるには幹(背骨腰骨)をつかめばよい。これが「合気をかける」の意味かもしれない。

手と手の接触点から合気をかけるのではなく、相手と接触していなくても、腰玉から気を発して合気をかけて、相手の体をつかむ。

腰玉(2)

腰玉は気のエネルギーを蓄える、蓄電池ならぬ「蓄気池」の機能を有する。蓄気の容量は無限大で、いくらでもエネルギーを貯め込むことができる。意識して蓄気し、必要な時に気のエネルギーを出力する。但し、知らぬ間にエネルギーが放出してしまう、放電ならぬ「放気」が起こらないように腰玉を制御することが必要。入力、蓄気、出力の3つをを制御する。

人間は体力と気力の二つのエネルギーをバランスして使いながら活動する、いわば、ガソリンエンジンと蓄電池の両方をコントロールして駆動するハイブリッドカーの如し。


2013年4月10日水曜日

フレームワークの構成

地の巻=機能側面(基本、基盤)
水の巻=静的側面(心的側面)
火の巻=動的側面(体的側面)

フレームワークのプログラム

監査実務のフレームワークを構築する上で、最も重要なポイントは、フレームワークの基本のプログラムの中に、状況に応じて臨機応変に対応する自在力が組み込まれることである。

序文(地の巻)

筆者は総合商社の監査部に5年間在籍し、この間30の組織の監査を行った。監査の対象の組織単位は本社の営業部であり、また事業会社(連結子会社)であり、業種は総合商社ならではで、機械、食品、エネルギー、繊維、物資、また情報等の多岐に亘る。商社であるので製造業や小売業の監査先は極めて限定され、また病院や非営利組織は監査の経験はない。しかし、扱い商品やサービスが異なり、業種によってカルチャーも全く違うとまで言い切れる中で、業種を超えた監査の経験を積むことにより、それぞれの監査の実施経験に共通する「何か」を感じたことは事実である。この「何か」を言葉に表すことができれば、今後の監査のレベルアップに役立てることができるであろうし、監査に従事する監査人の一助になると考えた次第である。

”何か感じたことを言葉にする”、即ち「言語化」は、深い思考活動及び精神活動を必要とする厄介な作業であることを思い知らされることになる。少し具体的に述べると、過去の一つ一つの経験を集めて、そこから共通性を抽出し、それをシンプルな言葉に帰納させて抽象化する。冒頭のスティーブジョブスの言葉の通り、シンプルにする、言い換えれば物事を抽象化する、あるいは概念化するという作業は大変なことであるが、一旦抽象化し概念(モデル)にすればそれをフレームワークとして様々な局面で活用することができるだろう。

監査の本来の仕事は、「業務の間違いさがし」でなく、内部統制システムの整備、運用状況をチェックすることであり、常に組織の本質、根幹の部分に目を向ける作業と言い換えることができる。この意味で、物事を抽象化する作業を常に繰り返し行う活動と言える。