Code of Ethics — Principles Internal auditors are expected to apply and uphold the following principles:
内部監査人は、下記の諸原則に従い、これを向上させるものとする。
(解説)
内部監査を学ばんと思う人は、道を行う法(指針)あり。
Integrity 誠実性
The integrity of internal auditors establishes trust and thus provides the basis for reliance on their judgment.
内部監査人の誠実性は、信頼を確固なものとする。このゆえに、誠実性は、自らの判断が信用される基礎となる
(解説)
よこしまなき事を思う所 役にたたぬ事をせざる事
Objectivity 客観性
Internal auditors exhibit the highest level of professional objectivity in gathering, evaluating, and communicating information about the activity or process being examined. Internal auditors make a balanced assessment of all the relevant circumstances and are not unduly influenced by their own interests or by others in forming judgments.
内部監査人は、検査の対象とされている活動およびプロセスについて情報を収集し、評価し、伝達するにあたり、専門職としての最高水準の客観性をもって行う。内部監査人はその心証の形成において、関連する状況のすべてについて調和ある評価を行い、自己の利害あるいはその他によって不当に影響されてはならない。
(解説)
IIAの「内部監査の専門職的実施の国際基準」に、内部監査人は内部監査の業務の遂行にあたって客観的でなければならない(1100-独立性と客観性)とあり、客観性とは内部監査人の公正不偏な精神的態度であると解釈が付されている。
我々内部監査人は、ことさらに精神性を強調しなければ業務が完遂できない職務に携わっていることを肝に銘じ、かつ、精神的態度が業務遂行の基礎にあるという、極めてユニークな立場で仕事をしていることを認識しなければならない。
「職業的猜疑心」は客観性という言葉の範疇に入る。内部監査人に求められる「職業的猜疑心」とは、監査先の説明の根底にある基準で考え・判断するのではなく、先入観、固定観念を捨て、自ら基準をゼロベースで考え、ゼロから基準を組み立て、その基準で物事を考える精神的態度、思考方法の事。猜疑心とは、物事を疑うことではなく、常に物事の本質を探ろうとする精神的態度・思考方法のことを言う。
いざという時に自然に身体が動かせるように、動揺しない精神状態を保つ。そのために、思考パターンの回路を常に解体しては作り替える、心を一箇所に留めない「自在心」が重要になってくる。(長野俊也著 武術のヒケツ)
Confidentiality 秘密の保持
Internal auditors respect the value and ownership of information they receive and do not disclose information without appropriate authority unless there is a legal or professional obligation to do so.内部監査人は、入手する情報がどのような価値を持ち、それが誰の所有にあるのかに注意し、開示への法的または専門職としての義務がないかぎり、適切な権限なしに情報を開示してはならない。
Competency 専門的能力
Internal auditors apply the knowledge, skills, and experience needed in the performance of internal audit services.
内部監査人は、内部監査業務の実施に当たり必要な知識、技能、経験を用いる。
(解説)
道の鍛錬する所 諸芸にさわる所 諸職の道を知る所 物ごとの損得をわきまゆる事 諸事目利きを仕覚ゆる事 目にみえぬ所を悟って知る事 わずかなる事にも気を付くる事
CIA資格保有者は、
内部監査人としての知識と技能を維持すること、内部監査人としての知識や技能を最新のものにし、内部監査の基準・手続・技法に関連する諸問題を常に把握し、その能力を向上・発展させることをその責務とします。
監査人は弁護士や公認会計士等と同じく専門知識や専門的技能を必要とする専門職であり、他の営業部門や管理部門の職種とは異質の職能である。それ故に、弁護士資格や公認会計士資格等と同じく、公認内部監査人という資格が世の中に存在する。従って、新たに監査の勉強をすることなく、これまでの会社人生の経験の延長線上で監査人が務まると考えるのは、監査とは何かを勘違いしているか、あるいは傲慢であるかのどちらかである。
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