2013年2月24日日曜日

監査技能と監査技術の違い

「技能」と「技術」の違いを一口で言えばマニュアル化できるかどうかだ。常に臨機応変に判断し行動しなくてはならない、この対応能力が技能だ。技能は多分に職人技であり、科学的知識とともに、試行錯誤の経験によって個人的に獲得しなければならない。経験プラス知識が大切。試行錯誤をしながら出てきた結果を科学的に解釈することによって技能が形成される。
(神門善久著 日本農業への正しい絶望法)

2013年2月9日土曜日

内部監査人の客観性

IIAの「内部監査の専門職的実施の国際基準」に、内部監査人は内部監査の業務の遂行にあたって客観的でなければならない(1100-独立性と客観性)とあり、客観性とは内部監査人の公正不偏な精神的態度であると解釈が付されている。

我々内部監査人は、ことさらに精神性を強調しなければ業務が完遂できない職務に携わっていることを肝に銘じ、かつ、精神的態度が業務遂行の基礎にあるという、極めてユニークな立場で仕事をしていることを認識しなければならない。


定性面を定量化すること

定性面を定量化すると、簡潔で分かりやすくなるが、反面、複雑な要素が絡み合っているからこそ定性的であるモノに対する視点が表層的に固定化され、同時に思考も固定化されてしまう恐れがある。


不正をはたらく悪いヤツ

不正をはたらく悪いヤツの中には、一見するととても悪そうなヤツには見えず、正々堂々とした雰囲気の者がいる。それは虚栄ではなくて、ごく自然なたたずまいである。彼らは不正のトライアングルの動機・機会・正当化の内の正当化が、自分で自分自身を洗脳することにより完了しており、すなわち、正当化の段階ではなく正当化後の「化けた」状態にあり、悪いことをしていると本人は思っていない。このようなヤツ等と面談して、顔の表情からウソを見抜くにはどうしたらよいか、わからない。