体は体壁系と内臓系に分かれる。
体壁系:外皮系、神経系、筋肉系
外皮系(感覚):皮膚、皮膚から高度に分化した目、鼻、耳の感覚器官が含まれる。全て外界との接触面となる。
神経系(伝達):外皮系と筋肉系の間にできる。特に発達して脊髄になる。脊髄の前端が大きく膨らんで脳となる。
筋肉系(運動):内臓を全部包む。
感覚と運動というものは、どちらが原因で、どちらが結果というものではない。感覚と運動は同時進行です。感覚と運動の両者の間にあって、絶えず行ったり来たり、”走り使い”するのが、神経系の本来の役目と思えばいい。文字通り「伝達」するだけです。
内臓系:腸管系、血管系、腎管系
腸管系(吸収):腸管の両脇腹に巨大な性腺が生まれる
血管系(循環):吸収と排出の間にあって”交流”をはかる
腎管系(排出):腎管が性管に変身する
こんにゃく体操(野口三千三)
私たちのからだは皮袋に入った酒であるという。容器がしなやかになれば中身はその時々の形で常に地球の中心に結ばれひとつの天体と化す。解剖学的には袋が体壁系に、酒が内臓系に相当するので、ここでは体壁系のつっぱりを取ることが当面の目標となる。
「内臓とこころ」 三木成夫著